埼玉の学童保育  
埼玉県学童保育連絡協議会
障害児学童保育ブロック
   
 

2004年度ブロック活動総括

T 施策・補助を改善させるとりくみ
1.県こども家庭課及び教育局特別支援教育課に対してはたらきかけます。
 障害児施策の改善を図るために、埼玉県との話し合いを軸に運動を進めました。
 また、ブロックの定例運営委員会では各自治体の情報交換を行ったほか、定例会議の議題の1つとして、「各学童保育の自治体へのはたらきかけ」について討議しました。

(1)2005年度の予算要求内容とその解説は次の通り ※略

(2)障害児学童保育ブロック独自の県との懇談 10月19日 於埼玉会館
 県こども家庭課から小峰主管と中島主査が出席しました。
 【県側のその後の回答】
@基本的には、対象数増には対応していく。
A現在、対象となっていない児童を含める問題、「重度」児童3対指導員1、「その他」6対1の問題については重点要求していきたい。対象を変えることについては資料をとって要求していきたい。
・障害児学童保育との話し合いでは、「デイサービス事業」等他の制度の話もしたが、実際に雇っている、指導員などを増やしていることを訴えていく。1対1というのは…。

(3)県連協全体での話し合い 11月17日 於シーノ大宮センタープラザ ※略

(4)対象児童の緩和が実現
 05年度予算で、指導員配置の改善は実現しませんでしたが、対象児童の緩和は実現し、なかよしクラブが県補助の対象クラブとなりました。

2.ブロック運営委員会の中で、それぞれの学童保育の運営実態と課題、市町村に対してのはたらきかけを交流し学び合います
 10月の運営委員会で交流しました。交流のために、各学童保育から、各クラブの総会方針議案書、予算・決算書、行政への要望書などを公開し合いました。

3.県次世代育成行動計画協議会への意見公募へのとりくみ
 11月に出された「中間とりまとめ案」について、県は意見公募(パブリックコメント)を求めました。
 12月23日(祝)の県庁主催の公聴会において障害児ブロックから5人(ポプラ、たけのこ、なかよし)が発言しました。
 また、意見公募(パブリックコメント)に対して意見・要望を組織し、障害児学童保育と関わって3人(わんぱく、ポプラ、朝霞市保護者)の意見が寄せられました。

4.県自動車税事務所に行って来ました 12月10日 
 参加は、たんぽぽ、たけのこ、わんぱく、県連協事務局の4人。
 課税第二担当課長の青葉辰美さんと担当の滝田さんが出席してくれました。お二人とも、親身になって丁寧に話を聞いてくださいました。
 以下のような回答がされました。
・皆さんの事業にとって車両が必要であることは分かった。私たちは、その事業にとって必要であるものについては減免の対象にしてあげたいと考えている。
・歴史的に、減免対象となるものは付加されてきた。しかし、こういう財政が厳しい時代になってきて、新しい減免は困難。現在、財政が厳しいこともあって「見直し」がかかっている。「医師」車両については今年度で廃止。「公益法人」についても税制度全体の見直しに入っているところで、プラス・マイナスで見直すということはある。

U 研修活動
1.県連協主催研修会の内容づくりと参加 ※略

2.ブロック運営委員会内(保護者と指導員)での学び合い
 2月の定例運営委員会で「NPO法人ポコ・ア・ポコ」の代表で元たけのこの保護者の山本恵子さんを講師に「『生活サポート』を学ぶ」と題した学習会を行いました。

3.その他
 □全国障害者問題研究大会 8月6〜8日 於長野県
埼玉から4クラブ4人と県連協1人、計5人が参加しました。

V 学童保育同士の交流
1.12月の冬の運動会の開催  12月27日、於上尾養護学校
 14クラブから約300人の子ども、保護者、指導員が参加しました。

2.その他
 近隣の学童保育相互に連絡を取り合い、@合同保育 A他の学童保育へ見学 B指導員の交換研修 等もされました。

W 障害児学童保育づくりの支援 ※略

X 「全国放課後連(障害のある子どもの放課後保障全国連絡会)」の動き、ブロックの関わり
1.8月に発足総会 8月7日 於長野県
 全国から約100人が集まり、全国組織への期待の高さがうかがわれました。
会費の額は保留となりましたが、当面の活動方針・会則・役員は出席者の拍手によって承認され、全国放課後連が旗揚げすることになりました。
 全国組織加盟は、4月末現在で19都府県となりました。
埼玉・千葉・東京  滋賀・徳島・福岡・栃木・群馬・愛知・京都・和歌山・神奈川・福島・静岡・広島(準備会)・鹿児島(準備会)・兵庫(準備会)・大阪(準備会)・岡山(準備会)

2.厚生労働省が05年度予算案に「障害児タイムケア事業」が実現
(1)経過
□8月27日 厚生労働省が2005年度予算に向けて新規事業「障害児タイムケア事業」(仮称)の概算要求を行なう(要求額は10億700万円)。
□10月7日 全国放課後連として厚生労働省の担当者との懇談を行ない、「障害児タイムケア事業」(仮称)についての説明を受ける。
□11月26日 全国放課後連として「障害児タイムケア事業」(仮称)についての見解を発表し、会員・関係者から意見を求める。
□12月16日 会員・関係者からの寄せられた意見を踏まえ、全国放課後連として「障害児タイムケア事業」(仮称)についての要望書を厚生労働省に提出する。
□12月24日 2005年度予算案が発表され、厚生労働省の予算に「障害児タイムケア事業」が盛り込まれる(予算額8億500万円)。

(2)全国放課後連の基本的な評価と今後の取り組みへの呼びかけ
 1.「社会福祉基礎構造改革」など今の国政の流れの中で“利用者負担問題”などが入り込んではいる。しかし、新規事業として予算化されたこと、および「障害児タイムケア事業」の事業目的には全国の関係者のニーズが反映している。「障害児タイムケア事業」実施の問題を大きな視野からとらえたい。

 2.条件のあるところでは、「障害児タイムケア事業」を実施するように自治体に働きかけ、この事業を広げる。利用者負担の軽減を自治体に訴えることも大事になる。“国も事業の必要性を認めた”という事実をもって自治体独自の施策も実現・充実させる根拠としたい。

 3.「障害児タイムケア」事業をよりよいものとして発展させるために事業の改善要求を全国から集め、全国放課後連として厚生労働省に働きかけを行なう。単価引き上げなど支援費制度の「児童デイサービス」の改善を求めるとともに、「障害児タイムケア事業」と「児童デイサービス」が整合性を持って発展するように求める。障害者施策を充実させる運動の一翼を担いながら新しい制度の確立と「児童デイサービス」の改善を求めるという全国放課後連の「当面の活動方針」に則って行動したい。

3.会議・催し、とりくみの経過 ※略

4.埼玉の障害児学童保育ブロックとして
 事務局のメンバーとして小泉(風の子)、中村(たけのこ)、森川(県連協)を選出してきました。
 8月の発足総会に向けてブロックとしても方針案、規約案について討議しました。

Y その他
こども・夢・未来フェスティバル 3月13日(日) 於埼玉県民総合活動センター
 障害児学童保育を知らせるために、障害児学童保育を知らせる展示コーナーを設ける形で参加しました。また、バナナキッズ、風の子が模擬店を出展しました。
 各学童保育から、@パネル A紹介パンフレット(30部ずつ)
 また、時間毎に店番を決めて、お客さんに、パネルや障害児学童保育の紹介をしました。

Z 定例運営委員会、指導員会としての活動
ブロック全体会議を開催しました 6月27日(日) 於さいたま市産業文化センター
 新年度当初に、ブロックとして年間活動方針とブロック独自の会費等を定めるためにブロック総会全体会議を開催することを決め、開催しました。20クラブ、43人が出席しました。その場で、次のことを決めました。
@会議を北部=熊谷ないし上尾(昼)、南部=さいたま市風の子(夜)の交互に開催することにしました。
A県連協会費(児童数に応じて5,000〜22,000円)以外に 全国組織等に関わって独自に会費(5,000円)を徴収することを決めました。
 ※5,000円の内訳
 全国組織の会費500円+全国会議等参加交通費3,000円+指導員会活動費1,000円
 

(第33回埼玉県学童保育連絡協議会総会資料より)